
こちらはすず竹で編まれた持ち手付きのかごです。
こちらのページでは「中」と「大」の2サイズをご紹介します。

もとは、できたての豆腐を買って入れ、持ち運ぶための道具として使われていました。
この「豆腐かご」を見ると、朝、豆腐屋さんへ買いに行き、
そのまま家に持ち帰って食卓に並べ、新鮮で美味しいお豆腐をいただく、というイメージが浮かびます。






全体の形も六角形になっています。









六ツ目編みとござ目編みを合わせたり、縁をまいたり、
足を付けたり、取っ手をつけたりと、
岩手鈴竹細工における編み組みの技術がさまざま入っており、
このかごが編めると一人前とも言われるそうです。

以前には豆腐の水切りかごとして使われていましたが、
特にかごの側面は、竹ひごの皮ではなく繊維のある身の部分が使われており、
竹が水分を吸って湿ったままカビが生えることもあるため、
現代の住環境を考えると、器などを洗って水を切るかごとしては、あまり向いていません。
洗い終わって水気を軽く拭き取り、もう少し乾かしておきたい器などを入れておいたり、
ティータイムセットやお菓子、果物などを盛っておくのにお勧めです。
すず竹はその竹表皮のつやつやとした光沢、
柔らかく弾力性に富んでいて心地よい手触り、そして丈夫さが特徴です。
またその色味が徐々にあめ色に移り変わっていく経年変化も楽しみのひとつ。
使いこんであめ色に変化してもなお、水洗いすると表皮が艶を帯びるほど優秀な素材です。
ほかには見ない唯一無二の形です。
どちらかお好みのサイズをお選びくださいませ。

<岩手県鳥越のすず竹細工>
岩手県二戸郡一戸町にある鳥越地区。
すず竹細工の有名な産地として知られています。
鳥越地区に生息するすず竹は特に強くてしなやかといわれ、
この竹を使って1000年以上も前から丈夫で実用的なすず竹細工がなされてきました。
しかし、2015年頃から数年にわたって岩手県各地ですず竹が一斉に枯れるという現象が起こり、
材料である良質なすず竹を確保することが難しくなってしまった今、
すず竹細工がより貴重なものとなっています。
寿命を迎えると小さく黄色い花を咲かせた後に枯れてしまうそうで、120年に一回現れるという竹枯れの後、
若芽が竹細工に使用できる背丈になるまでには10年、20年とかかるとも言われています。
長年、すず竹細工に携わってきた作り手の皆さんにとっても経験のない事態。
しかし、伝統的な細工を絶やすまいと、山を丁寧に歩き、
通常の何十分の一の量しか取れないすず竹を使い、細工を続けてくださっています。
